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スリップストリーム

スリップストリーム
リッジレーサー7オンラインバトルで最も重要なものは、テクニックなんかではなくスリップストリームである。
スリップストリーム(以下SS)の理論を理解できないものに、オンラインバトルでの一勝はない…と言わしめるほど(誰が言ったかはさておき)、7での SS は重要なファクターとなっている。
ここでは、その SS の詳細かつ信頼性あるデータをおいている。
意外な(意外すぎる)真実がいろいろと分かったので、大いに参考になるであろう…と思われます。


SSの効力
先に述べたとおり()、SSの効果はマシン後方にいるマシンの最高速度を上げるというもの。
マシン別にSS効果が違うということはないが(←嘘、まだ詳細に調べ上げてないので断言は出来ない)、SSブースターのプラグインユニットを付けることで、効果を強化させることが出来る。

ただ、ひとえにSSと言ってもさまざまな要素が絡み合って成り立っているため、SSの理論は簡単には説明できるようなものではない。順に説明していこう。

・SSは、マシンの最高速度+ニトロ最高速度を共に増やす
・前方のマシンに近づけばSSの効果がより得られる
・必ずしも近接する必要はなく、ある程度離れていてもフルの効果が得られる
・お互いの距離が離れていくにつれてSSの効果が弱まっていく(これはブースターで変化する)
・前のマシンとラインがずれるとSSの効果が消える
・SS余韻というものがある
・SS発生までの距離がキッチリと決められている


簡潔に記しただけでもこれぐらいのファクターがある。


SS時の最高速度
SS時の最高速度は、マシンの最高速度に依存する。もちろん、ニトロ最高速度も同じように依存される。
マシン最高速度、ニトロ最高速度にそのままSSの速度が追加される。

なお、ブースターを付けても付けなくても最高速度に変化は無い
SSブースターの効果は、あくまで後ろにいる時の加速力増強のみである(▼詳細は後述)
そのため、ニトロ無し戦の場合は逆にブースターの意味はない。


SS余韻
相手方のSSゾーンに4秒以上入ると、そのSSゾーンから離れても4秒間SSの効果が残る。これを『SS余韻』と呼ぶ。
この『約4秒間』という時間を大切にすることで、対戦などの駆け引きがよりぐっと深まる。
なお、このSS余韻の効果量は『SSブースターの有無に関係なく』一定である。


SS発生距離
まず重要なのが、SSとは一体どれぐらいの距離から発生するのか?というもの。
詳細な調査により、意外すぎるデータが発見された。以下参照。
←水色の線がSS。
  この距離は
  カテゴリやSSブースター有無に関係なく一定
  である。
SSの発生距離は、すべてのカテゴリで統一の102.6M
なんと、SSブースターをつけようが、カテゴリが変わろうが、この距離は変化することはない。
ピンと来ない方は右欄のコラムも参照のこと。


SSブースター
SSブースターはSS発生距離が伸びるのではなく『離れた時のSS効果がノーマル時より高い』というもの。
例えば、離れている距離が90mの時、ブースト無しの場合はあまり加速の効果を受けられないが、ブースト有りだと近接時とほぼ同じ程度の加速力を受けられる…と言うものである。
距離は伸びないが、遠方からの効果はちゃんと向上されるのでやはり重要といえば重要である。


カテゴリ4でのSS
先の検証により、カテゴリが変われどSS効果距離(102.6M)は変わらない。
しかし、いくら『距離が変わらない』であろうが、自車の速度が変われば、SS効果も相対的に変化してくるのも事実。
カテゴリ1では、SS効果発生は1秒前から(⇒欄外のコラム参照)……であるが、速度の遅いカテゴリ4では1.4秒前にも増えるのである。


速度によってSS効果距離が変わることはないため、こういった事が起こる。
カテゴリ4では如何にSSが重要でありかつ強力であるかが伺える(他のカテゴリは、それほど速度差がないのであまり気にはならない)




SSデータ検証について


SSのデータはオンラインバトルで検証した。
さすがに一人の力では、データをとることはできない(CPUマシン相手にちまちまと調べることは出来るが、それだと確実性は保障できないため)。
協力は、わがR研チーム員のSunflowerさん。
今回の調査で、スリップ発生の距離とスリップ効果、カテゴリ別のスリップ効果も深く追求できた。
この場で改めて氏に感謝する。


SS余韻の最高速度


SS余韻時の最高速度はSS最高速度と同じ。だが、互いの距離が離れている時に4秒以上SSに入ってSS余韻の効果を受けた場合は、最高速度は若干低い。


SS発生距離調査方法


前を走る者と後ろを走る者とを分け、お互いが同じマシンチューンで走る。
SSインジケーターが点灯した瞬間のお互いの距離を測る。
ヴァルキリーのタイム差表示を逆算し、現速度とタイム差で距離を測った。
現速度は、お互いが同一速度(カテゴリ1/RC410/DRUAGA = 342km/h)であるため、計測ミスは殆どない。
その為、かなり信憑性のあるデータが取れたと保障する。

もっとも、SSインジケーターが点灯した瞬間はSS効果はあまりにも薄いので、実践ではその点も考慮してもらいたい。


102.6M


やたら中途半端な数字が出たが、これはカテゴリ別に同じ条件で実測データをとった結果、102.6Mや102.4Mなど限りなく近い数字が出たため。小数点以下は謎だが、102Mという距離はまぎれもなく正当に近いデータだと思われる。

なお、参考程度だが、この102Mという距離は…
カテゴリ1のRC410(342km/h)
が、1秒程度進む距離である。
そのため、SSの効果は『1秒前から発生する』という言い方に置き換えることも出来る。ぜひ覚えておこう。


SSキャンセラー


SSキャンセラーのインジケーター点灯も同じく102Mだが、意味は全くない。
なお、SSキャンセラーの後ろのマシンがSSブースターをつけててもSSの効果は受けられず、SSキャンセラーの効果が優遇されている仕様となっている。


ジャンプ時のSS


お互いがジャンプしている時にもSSはちゃんと効果を発揮している。
しかもあろう事か、お互いのジャンプの高低が違っていても、直線のラインがあっていればSSの効果が表れるのである。
ダウンフォースをつけている者とつけていない者とがジャンプし、前にマシンが見えていなくてもSSの効果が表れる様はなんとも滑稽である。


SSの発生場所


SSが発生している場所は、意外とマシン前輪である。
前のマシンが横にドリフトしている場合、マシン後輪側に行くとSSは発生しないが、マシン前輪側に行くとSSが発生するため。

逆走時のSS


マシンが逆走している時はSSは発生しない。
総括
SS効果を具体的に調べようとしたきっかけは、「ニトロなしでもやはりSSブースターをつけるべきですね?」という質問が寄せられたため。
前々からSS効果は気になっていたので、これを契機に調べ上げることにしました。
オンバトルでいつもお世話になっている方を巻き込んで…(笑)

対戦では殆どがSSに依存しているため、今回の調査結果は非常に重いものだと認識しています。



SS時の最高速度のプラス値


これは一人でも出来そうなので、暇があったら調べたいと思ってます。

 スリップストリーム 詳細データ
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